映画・テレビ

2017年9月18日 (月)

ボブという名の猫~幸せのハイタッチ~を観てきました

今日は、「ボブという名の猫~幸せのハイタッチ(原題:A STREET CAT NAMED BOB)」を観てきました。

Sn3s1953

この映画は、路上生活を送るストリートミュージシャンであるジェームズが、一匹の猫と出会ったことで街で一躍人気者となる実話を基にしたサクセスストーリー。

ジェームズは薬物中毒でしたが、何度も挫折しながらも、周囲の支えも得て更正の努力を続けます。更正の担当者から住居を用意してもらい、その住居に迷い込んだ一匹の猫(名前はボブ)を保護したことから彼の人生は一変します。

ボブとともに街に出かけ路上で演奏すれば多くの人が集まって、収入もたくさん得られるようになる。ボブとともに「ビッグイシュー」の販売を始めれば、雑誌も瞬く間に売れる。自分の売り上げが減ったと、同業者からのねたみがあり、禁止されているはずの「なわばり荒らし」をしたということで、販売禁止の処分を受けるなど紆余曲折ありますが・・・。

特筆すべきは、この映画にボブ本人(?)が出演していること。映画を観に来ていた皆さん、猫好きのようで、ボブのかわいらしい仕草に「あ~heart04」という声が漏れます。猫目線のように、低い位置から見上げるような映像もふんだんに使われていました。

Sn3s1964

劇場には、この映画のクリアファイルや、

Sn3s1962_2

この映画の特集が組まれている「ビッグイシュー日本版」が売られていて手に入れました。

Sn3s1963_2

空前の猫ブームとかで、ホールはほぼ満員の盛況でしたし、次の回の上映にも多くの人が並んでいました。何度か涙が出ましたcryingが、あまり詳しくは書けないのでここまでにしておきます。エンディング間近が特に感動的で、目を赤くしてホールを出てきた人数名。いい映画でした。

※「ビッグイシュー」とは、ホームレスの人の自立を支援する雑誌で、最初は、350円の雑誌10冊が無償で提供されます。これを売ったお金で、次は一冊170円で仕入れ、一冊売る毎に180円の収入になるという仕組み。ホームレス状態であれば誰でも販売者になることができるそうで、路上でしか買えない雑誌です。

|

2017年6月17日 (土)

「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」を観てきました

6月10日、「ヨーヨー・マと旅するシルクロード(原題:The music of strangers)を観てきました。

映画の内容は、2000年に【音の文化遺産】を世界に発信するためにヨーヨー・マ氏が立ち上げた「シルクロードアンサンブル」(Silkroad enssemble)の活動の様子を取り上げたドキュメンタリーです。

Img532

ヨーヨー・マ氏は、世界的なチェリストでありながらその地位にとどまることなく、革新的な音楽の創造に取り組んでいます。それは、

「伝統は革新から生まれる。文化が塗り替えられなくなったとき、伝統は死んでしまうだろう」

「文化にとって重要なのは伝統を守り抜くことよりも物事を生かし続けること、そして進化し続けること」

という氏の伝統に対する考えそのものから来ているのだと思います。このアンサンブルには、シルクロードに点在する様々な民族音楽の楽器なども参加しており、当初、これら民族音楽の保守的な人たちからは反逆者扱いされることもあったそうです。

Img528

しかし今では、中国琵琶のウー・マンさんや

Img531

バグパイプのクリスティーナ・パトさんらは、伝統文化の擁護者となっているのだそうです。

P1010032

P1010034

数年前にお邪魔した東京根津あたりの飴細工屋さんが「飴細工は廃れゆく文化」であると自ら語れていましたが、新しいものとの融合がなければ本当に廃れてしまうかも知れません。しかし、別の文化に触発されれば伝統を生かしつつ発展していくことは可能なのではないでしょうか。

また、中国の伝統文化である影絵の職人が、「準備に3日もかかるのに、お金になるのは興行があるその日のみ。10人に教えたが、タクシードライバーの方が金になるので、後継者は一人も育たなかった」と嘆きます。「収入=日々の生活」という課題も重くのしかかります。

伝統文化を伝えるためにもう一つ重要なことがあります。それは、「平和」です。アンサンブルのメンバーには、イランやシリアといった政情不安を抱えた国の出身者がいます。彼らは、祖国を離れ里帰りもままならないのです。イランの伝統楽器「ケマンチェ」を弾くケイハンさんは、祖国で開く計画だったコンサートが“諸般の事情により”中止になったそうです。こうした国々では、伝統文化の抑圧も行われているのです。「祖国のため、伝統文化のため」との想いはいとも簡単に権力者から抹殺されるのです。

「故郷で起きた悲惨な出来事は音楽で表現できない。音楽で空腹は満たせないし、銃弾を止めることもできない。自分に何ができるのか」と自問自答する言葉が強く心に突き刺さります。

Img_1989_2

私の知人であるロックバンド【紫】のドラマー宮永英一氏は、軍歌が兵士を鼓舞し戦場へと駆り立てたことを例にとり、「音楽で平和を追求する」と言います。確かに、私の大好きなヨハンシュトラウスのゆったりしたワルツを聴けば平和な気持ちになるはずです。ただし、世界各地でテロを行うような人たちにとっては、憎悪の対象であろう西洋の音楽を聴いて平和な気持ちになるとは考えられませんが。

映画のエンディング近く、サン・サーンスの名曲「白鳥」が演奏されます。しかし、ステージで舞うのは、黒い衣装に身を包んた黒人の男性。これが意味することってなんだろう?と考えたところ、「見た目ではなく、想像せよ」ということなのではないかと思いました。他にもいろいろな解釈があるとは思いますが。(この映像はYou tubeで見ることができるので興味のある方はどうぞ)

この映画は、伝統文化とは、平和とは、そして音楽とは、様々なことに想いを巡らせるきっかけを与えてくれました。これは、私の凝り固まった考え方(古い伝統)に革新的な息吹を与えてくれたのかも知れません。

| | コメント (0)

2017年2月 4日 (土)

映画「カタブイ」を観てきました

今日は、桜坂劇場に「カタブイ」を観に行ってきました。

「カタブイ」とは標準語で書くと「片降り」、天気雨やスコールのことを指します。

Img468

監督は、スペイン系スイス人のダニエルロペスさん。この映画は、ドイツや台湾で喝采を浴び、スイスではロングラン上映が行われたほど反響が大きいそうです。

今日が上映初日で、監督の舞台挨拶と、映画に出演しているマルチーズロックのもりとさんとサックスのあかねさんと2人でのライブがあるということで出かけることにしました。

Sn3s1472

上映開始30分前に着くと、すでに長蛇の列が。会場は満席でした。

Img469

映画の内容に少し触れると、音楽、空手、彫刻、琉球舞踊といった世界で活躍される方々が、日常や沖縄の文化などについて語るドキュメンタリーです。神道と祖先崇拝が混在している様子や、お盆の様子から沖縄の人の死生観、基地の重圧などに苦しめられながらも、沖縄の人々が前向きに生きている姿が捉えられ、それは人々の生きる上でのヒントになりうるものだと感じました。そしてそれは、外国出身の監督だからこそ着目できたことではないかと思います。もりとさんのおじいさん(故人)が、「てぃんさぐの花」を歌うシーンで一緒に口ずさむ声が客席から聞こえたり、上映が終わったあと拍手が起きたり、何から何まで異例な映画でした。

Sn3s1474

ズームを使っていないので、何がなんだかわからない写真ですが、監督が舞台あいさつをしているところです。今日2月4日は、監督のお子さんの誕生日だそうで、満2才だそうです。

Sn3s1477

そして、ライブが終わったあと、マルチーズロックのもりとさんとあかねさんがCDへサインしてくださいました。初めてもりとさんとお会いしたときは、「なんてコワイ顔の人」と思ったのですが、よく見るととても優しい目をしていて、ステージ上とは違ってとてもシャイな印象を受けました。ちなみに今朝の「旅サラダ」で俳優のモロ師岡さんが、もりとさんのお店「生活の柄」を訪ねるシーンが放送されました。師岡さんともりとさんのセッション、とても楽しそうでした。

| | コメント (0)

2017年1月 3日 (火)

「この世界の片隅に」を観てきました

昨日は今ちまたで話題となっている映画「この世界の片隅に」を観てきました。いつもよりも早く、上映開始30分前に会場に着くと、チケット購入&入場のための人で行列ができていました。以前、この同じ会場で立ち見が出たこともあるのだそうです。

Img464

戦争当時の広島県で暮らす北條すずが主人公。すずの声優を勤めるのは、「あまちゃん」でブレイクした女優、のんさん。音楽は坂本龍一さんに見いだされた個性的なシンガー&ピアニスト、コトリンゴさん。二人のほのぼのとした優しい声が、主人公のすずのキャラクターともぴったりマッチしていて、とても好感が持てました。主題歌の「悲しくてやりきれない」は、コトリンゴさんの「picnic album 1」に収録されていますが、映画で使われたものはストリングスを中心に再録音したものです。控えめでシンプルなアレンジと抑揚をつけた演奏が、より心に響きます。私たちは、彼女のふわふわした歌声と、不思議ちゃん的な雰囲気が大好きです。

Sn3s1395

この映画は戦争当時のことが描かれていて、意図として「反戦平和」というものはあるのでしょうが、そういうことや戦争の悲惨さばかりを描くのではなく、そんな時代にあっても希望を失わずに強く明るく生きる主人公を描いていることで、さほど重くなることもなく観ることができました。もちろん登場人物も何人か戦死はしてしまうのですが。

Sn3s1392


Sn3s1394

また、アメリカの映画あたりによく見られる兵士を英雄視するとか、兵士の友情を描くとか、そういうこともありません。あくまでも、普通に暮らしている人たちの日常に焦点が当てられているのです。

Img465

ネタバレになってしまうのであまり詳しくは書けませんが、この映画はエンドロールが終わって会場の照明が点くまでぜひ客席で観て頂きたいと思います。

この映画は原作も含めて綿密な取材が行われているそうで、よりリアルな日常が描かれています。そして、アニメの質がすごく高くきれいでした。細部までこだわって創っているのだと感じました。映画離れが言われて久しいですが、いい映画にはこんなにも人が集まるのだということを証明してくれました。上映する映画館が徐々に増え続けていると聞きます。もっともっと、たくさんの人に観ていただきたい。そんな映画です。

| | コメント (0)

2016年10月 1日 (土)

映画「ロングトレイル」を観てきました

映画「ロングトレイル(原題: “A walk in the woods”)」を観てきました。

Img455

主演はロバートレッドフォードで、ユーモア溢れる旅エッセイで知られる作家のビルブライソンの実話を元に映画化されたのだそうです。

Img456

あるとき、ロバートレッドフォード演じるビルは北米有数のアパラチアントレイルの縦断を思いつき計画しますが、踏破できるのは挑戦者の約10%といわれる全長3500kmにも及ぶ壮絶なトレイルに奥さんは猛反対。ちゃんとした相棒が同行するなら、という条件が付けられ、見つけてきた相棒は、過去に様々なトラブルを起こしてきたいわくつきの旧友。当然奥さんは反対しますが、二人は奥さんの心配をよそに旅立ってしまいます。

道中、一人旅の女性と合流しますが、この女性が鬱陶しいからと別行動するための方策を企てたり、町のコインランドリーで見かけた女性に声をかけたことでその夫が怒り狂って宿泊先まで押しかけたり、とにかく波乱の連続。そして、足を踏み外して道から転落し、這い上がることができず死を覚悟する。このときに交わされる言葉と、酒をやめたと言っていた相棒が、酒を隠し持っていた理由を語りながら酒をこぼして捨てるシーンでの言葉が印象的でした。

Img457

大人の男どうしの会話、子供に意味を聞かれても説明しづらい部分も多々ありましたが、大自然を背景に心温まる人間模様が描かれ、味わい深いいい映画だったと思います。
二人のチャレンジは成功するのか。ラストシーンは感動的でした。

旅は人生と同じ。ベストをつくせばそれでいい。

しかし、ロバートレッドフォードってもう80歳になるのですね。驚きです。

※アパラチアントレイルとは・・・・

米国三大トレイルの一つで総距離は3500km。アップダウンを繰り返しながら全14州を半年かけて縦走する(九州から北海道まで、町で物資を補給しながら里山~高山地帯をひたすら歩き続けるイメージ)。(映画チラシより)

それにしても、3500kmを半年で、ということになると、毎日歩き続けたとしても一日20kmほどは移動しないといけないのです。それも平坦な道ではないのですから、その大変さは想像を絶するものだと思います。

| | コメント (0)

2016年5月22日 (日)

映画レビュー~偉大なるマルグリット&ロイヤルコンセルトヘボウ オーケストラがやって来る

先月から昨日にかけて2本の映画を観てきました。

1本は「偉大なるマルグリット(原題:Marguerite)」、もう1本は「ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る(英題:Around the world in 50 concerts オランダ語題:Om de wereld in 50 concerten)」です。

「偉大なるマルグリット」は、実在した“音痴の歌姫”に発想を得た感動の人生賛歌。

Img441

男爵婦人のマルグリットは、邸宅で開かれるサロンで歌声を披露することが大好き。しかし、彼女はとんでもない音痴だったのだ。しかし、そこに集まる人々の様々な思惑などもあり、誰一人としてそのことに触れることはない。

Img442

やがて、周囲の反応に気を良くした彼女はリサイタルを開く決意をし、夫の制止も聞かずに専属の教師から指導を受けることに。

モーツァルトのオペラ「魔笛」に出てくる夜の女王のアリアを調子はずれで歌うシーンが予告編の中に出てくるので、てっきりお笑い系のコメディ映画かと思っていましたが、そんなことはありませんでした。男爵の周辺に群がる人々の様々な思惑。そして、マルグリットの歌への情熱、そして男爵への愛。劇場内から笑い声が起きるようなそんなシーンもありますが、実はとても切ない愛の物語でした。

「ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る」は、ウィーンフィル、ベルリンフィルと並ぶ世界三大オーケストラといわれるオランダのロイヤル・コンセルトヘボウのワールドツアーに密着した映画です。

Img437

この映画は、リハーサル中や上演中の映像も確かにありますが、単なるドキュメンタリー映画ではありません。

Img440

映画の冒頭、打楽器担当のリーケンさんが登場。長い交響曲でシンバルをたたくのはたった一度だけ。その一瞬のために1時間以上舞台に張り付いていなければならない。「打楽器奏者は待つことが仕事」と語るリーケンさんと、勤務時間の大半を孤独で過ごすタクシー運転手の姿を重ね合わせます。

そして、コントラバスのセルディスさんは、ショスタコーヴィチの交響曲10番は、スターリンの恐怖政治を表現したものではないかと、そう思える部分を演奏します。作曲された時代とその時代背景を重ね合わせるとものすごく説得力があるのです。

Img438
映画の終盤、ロシアのサンクトペテルブルクでは、父親を大粛清で失い、自らも収容所生活を経験した老人が音楽への思いを語り、その後にマーラーの交響曲第2番「復活」の演奏シーンになります。圧倒的で感動的な曲と、大写しになる老人の目に光る涙。この映画一番の感動シーンです。

Img439

最初の目的が「ウィーンフィルのニューイヤーコンサートで指揮を勤めているマリスヤンソンス(Mariss Jansons)さんが出ているから」というしょうもない理由だったのですが、感動的な映画でした。

| | コメント (0)

2015年10月26日 (月)

「先生と迷い猫」を観てきました

昨日は、「先生と迷い猫」を観てきました。上映しているのは、こういう映画はやっぱりここ、桜坂劇場。

Img396

定年退職した校長先生、森衣恭一(イッセー尾形)は、妻(もたいまさこ)に先立たれて一人暮らし。そのカタブツさと偏屈さから近所では浮いた存在だ。訪ねて来るのは、亡き妻がえさを与え、可愛がっていた三毛猫ミイくらい。猫が好きではない校長先生は、なんとか追い払おうとするが、ミイはどんなに追っ払っても毎日やってきて妻の仏壇の前に座っているのだった。しかしある日突然姿が見えなくなる。なぜか心配になり探し始めると、自分の他にも、ミイを探している人たちがいることがわかる。皆、ミイにえさをやり、語りかけることで、どこかで救われていた人たちだった。彼らと関わっていくなかで、先生の頑なな心が変化していく。ミイの存在が思い出させる妻のこと。忘れてしまわなければならないと思っていたこと。失くしてからでは伝えられないこと・・・必死で探す校長先生に小さな奇跡が起きる。(チラシより)

Img399

そして、「共演」は、あまちゃんでデビューした注目の三毛猫、ドロップ。この子が画面でゴロンゴロンするたびに、客席から「あ~」という歓声ともため息ともとれるような声が漏れます。

Img400

イッセー尾形さんも、偏屈なおじさん役でいい味を出していたと思います。

先に見た人からは「ハンカチの用意を」と言われていましたが、ハンカチが必要な程ではありませんでした。でも、うるうるしそうな場面もあり、ほのぼのとしたいい映画だったと思います。




| | コメント (0)

2015年6月 8日 (月)

ジヌよ さらば を観てきました

 

Img372
土曜日は、桜坂劇場に「ジヌよ さらば」を見に行きました。

Img374
東京で銀行マンとして働いていた高見武春(松田龍平)は、お金恐怖症になってしまい、お金を1円も使わずに生きていくことを決意、東北のかむろば村へ移り住む。村のバスを運転して事故を起こしたり、美人局に遭遇したり、殺人容疑をかけられて選挙に出馬できなくなった村長の代わりに村長選挙に出ることになったり、と、とにかくこれでもかというくらい事件に巻き込まれます。

Img375
出演は、異常なまでの世話焼き、村長の与三郎に阿部サダヲ、

Img378
神と称される、なかぬっさんに西田敏行、

Img381
田植えを手伝ってくれたりする優しいみよんつぁんにモロ師岡、

Img383
村長が経営するスーパーあまのに嫌がらせをする怪しいやくざ多治見に松尾スズキ、

Img377
美人局も演じる小悪魔的な女子高生青葉に二階堂ふみ、

Img376
与三郎の妻で村で唯一まともな亜希子に松たか子、

Img380_2
伊佐旅館の美人女将奈津に中村優子、そして、

Img379
村長の経営する店で働くいそ子に片桐はいり、という豪華な配役。見終わってからジワジワと、「また見たい」という気持ちに襲われます。

Img373
単におもしろい、笑った、というだけでなく、現代社会の抱える深い闇の人間模様も描かれているような・・・。見終わってから見る予告編もまた楽しい。 9月に発売されるDVDにはメイキング映像もあるそうです。早く買って見たい!

| | コメント (0)

2015年2月14日 (土)

桜坂劇場ウィーク

今週は、桜坂劇場にはまった一週間でした。桜坂劇場は、大きな映画館などでは上映しなさそうな、知る人ぞ知る、マニア好みの映画、ライブなどをやるホールです。

Sn3s0775

まず、11日の水曜日に観に行った映画は、

Img346

「チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)」。これは、ゲイのカップルが、ダウン症の少年を引き取って3人で暮らす愛の物語です。

ゲイバーでショーダンサーとして働くルディは、ゲイであることを隠して生きる弁護士、ポールと出会い、結ばれます。そして、母親が薬物使用で逮捕され、身よりのなくなったダウン症の少年マルコと出会い3人で生活を始めます。母親に面会し、マルコを引き取ることについて承諾を得ますが、その後、マルコは施設に強制収容されて3人は引き裂かれてしまいます。マルコを取り戻すためにルディとポールは奮闘しますが、そこには、ゲイに対する差別と偏見が立ちはだかります・・・。

Img347
映画の中に、薬物使用をしている母親と愛人の男性から部屋を追い出され、マルコが夜の街をさまよい歩くシーンがありました。私はこのシーンを観て胸を締め付けられる思いがしました。というのも、私の義弟の兄弟に知的障がいを持つ人がいて、この人が数年前に施設から帰宅途中に行方不明になりました。手を尽くして探した結果、家から50kmほども離れた場所で翌日保護されたのです。私はこの人と会ったことはありませんが、歩いている間、どんなに心細かっただろう、お腹はすいていなかったのだろうか、などと考えると涙が出そうになります。

ルディを演じる、アランカミングの圧倒的な歌唱力。ラストシーンで流れる感動的な歌声に、涙なしでは観られませんでした。

そして、昨日は、

Img348

「忌野清志郎ロックンロールショーthe film ~♯1入門編~」。私が清志郎さんのファンになったのは、清志郎さんが亡くなったあとのことで、アルバムも10枚ほどしか持っていませんが、男としての魅力を感じる、最も尊敬すべきシンガーの一人です。

Img349

2時間を超える上映時間の中で、武道館での完全復活祭やRCの時代の演奏などが大音量で蘇ります。ヒット曲満載の中、私がうれしかったのが、「トランジスタラジオ」が選曲されていたこと。数年前に北海道旅行をした際、清志郎さんの曲をBGMに使い、ソウルフルなロックンロールが風景にマッチしていたことを思い出します。

会場には私と同年代くらいと思われる方々が来ており、中には歓声をあげる人、拍手をしている人もいました。今も皆さんの心の中には清志郎さんが生きているのですね。

上映後、念願だったFUN倶楽部会員になりました。1年間有効で会費は2000円。でも、映画無料チケットが1枚、会員でない人も使える割引券が3枚、会員証持参で映画は1000円になり、スタンプが10個貯まるとまた無料券がもらえるという大変お得な会員。この一年、桜坂劇場さんとは濃密なおつきあいをしていくことになりそうです。

| | コメント (2)

2013年4月29日 (月)

旅立ちの島唄~十五の春

今日は、先週訪問したばかりの南大東島を舞台にした映画「旅立ちの島唄~十五の春」を観てきました。

Img002_2


映画は、高校のない南大東島で暮らす優奈が、中学を卒業して高校へ、そして沖縄本島へと旅だって行く際の親子の葛藤を描いた、実話を元にした感動のストーリー。

Img001

優奈は、島に実在する民謡グループ、「ボロジノ娘」で活躍しているという設定で、彼女らの曲も映画の随所で使われています。卒業ライブのシーンで歌われる「アバヨーイ」(さようならの意)は感動的です。ほぼ新人と言ってもいい三吉彩花と、実力派の小林薫や大竹しのぶといったベテランが脇を固めます。他の出演者も含めて、沖縄のアクセントがとても上手で感心しました。

会場となっている「桜坂劇場」は、チケット売り場に初めて見るほどの大行列が。何があるのだろうかと思っていると、その大半がこの映画の観客でした。島から出てきている人の、島への強い愛着を感じずにはいられませんでした。

映画で、相撲をとるシーンがあるのですが、その行司役が、私が先日仕事でお世話になったTさんにそっくりでした。また、卒業ライブのシーンでは、空港の売店の方にそっくりな方が写っていました。Tさんと同姓同名の記述がパンフレットにあり、ご本人かどうか確認したくなりました。人事異動で南大東島との縁が切れてしまったことが残念でなりません。

| | コメント (0)