文化・芸術

2017年11月19日 (日)

島添大里城趾~影絵の夜

昨日は、3年前に一度観たことがある「影絵の夜」を島添大里城趾に観に行ってきました。実は数日前、ひょんなことからメンバーの方から開催のご案内をいただき、「これは一期一会」と出かけることにしたのです。

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この日の朝の天気予報では、降水確率が60%となっていましたが、どうにか持ちそうな様子。ところが会場駐車場で車を降りる際は、何か嫌な雲行きだったので傘を持参、案の定開演直前に雨が。でもさほど強くもならず、降ったり止んだりの状態でどうにか開演です。今回の舞台は、貝の旅の物語だそうです。

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とっぷりと日が暮れ、真っ暗な中に、影絵が幻想的に浮かび上がります。

時折吹く風がスクリーンを揺らし、影の焦点が合ったり、ずれたり。これは、演じている方々にとってはもしかしたら困った現象なのかも知れませんが、これはこれで自然が引き立てる演出として捕らえていいのではないかと私は思いました。

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また、ときにスクリーンの前での演奏やダンスもあり、なかなか興味深いものがあります。この下のダンスのシーンでは、このときに霧雨が降ってきて、これもまた自然の粋な演出となった気がします。

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ストーリーとして、少し難解な気もしますが、普段あまり目にすることのない楽器を使っての幻想的な歌と音楽、そして舞踏なども含めた影絵の世界はとても奥が深いと思います。そして、ストーリーは少し難解な方が、観て、感じて、考える、ということにもつながっていくのではないかとも思います。影絵の演出は、スクリーンの裏でどのようにやっているのだろうか、気になって気になって仕方なく、覗きに行きたい衝動をなんとか抑えるのに必死でした。

見終わっての印象は、「プログレッシブロック」。これが内田裕也さんなら「ロックンロール!」と言うのでしょうか? 「朗読」の舞台に接したときにもそう思ったのですが、ほぼ同じ印象です。いろいろな要素を詰め込んで、ちょっと難解で進歩的、前衛的(プログレッシブ)な舞台。二回観ただけでは簡単に語れないと思います。最近、やっと組踊がおもしろいと思い始めたばかりだというのに、またやっかいなものを知ってしまった気がします(笑)。

なお、今回ご案内をいただいた方と終演後にお話をさせていただき、記念撮影もしたのですが、その方の了解も得ていないため、写真は掲載していません。

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2017年11月 4日 (土)

運命図書館に行ってきました

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前日とうって変わって小雨がぱらつき、気温も前日比-3℃といういい加減半袖では少し肌寒い11月4日、名護市宮里にある「BOOK CAFE AETHER(あいてーる)」に行ってきました。

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「あいてーる」さんは、古民家を改装して今年7月7日にオープンしたばかりのお店で、別名「運命図書館」とも言うそうです。それは、たまたま手に取った一冊が、運命を切り開くかも、という発想からきているのだとか。

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外観は、普通の古民家ですが、中に入ってびっくり。

入口を入ってすぐの一番座、二番座は「和」の(というよりも「琉」の、という方が適切でしょうか?)雰囲気を残してはいるものの、

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一番座の床の間も、二番座の仏壇も、全部書棚です。

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そして、奥のテーブル席は一転、おしゃれなこと。店内のBGMはジャズです。

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お食事のメニューは、「島カレー」「小腹セット」「ホットサンド」のみですが、

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添加物を含まない身体にやさしい調味料を使用し、

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コーヒー豆やローストにもこだわりを持った、いずれもおいしいものでした。

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私たちは「島カレー」(800円)に飲み物とラスクを注文しました。カレーは、男の私には量は少なめですが、丁寧に作られた感があり、とても好感が持てました。また、飲み物に添付されている砂糖は有機のものでした。コーヒーは、職場では比較的上等なものを作ってもらっているにもかかわらず、豆が変わったことにすら気づかない鈍感な私ですが、こちらのコーヒーを飲んでの第一声は「あっ、おいしい!」でした。

私がこのお店で特に共感したのはこの制度です。

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それが、「恩送りカード」です。それって一体何?と思ってよく読んでみると「まだ見ぬ友へ コーヒーを一杯おくりませんか?」ということで、

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例えばこの方のように「猫大好きな方へ」コーヒー一杯ごちそうする、と書くと、それに該当する方が名乗り出れば500円以内の飲み物をごちそうになる権利があるというものです。そして、ごちそうしてくれた方へメッセージを書き(このカードはごちそうしてくれた方へ送られるのだそうです)、ごちそうになった方はまた別の方へと恩送りカード(500円)を購入すれば新たなコミュニケーションが生まれる、というものなのです。今回これらには参加しませんでしたが、とても興味があります。この日に見た中では、「○○県出身の人」「○○が好きな人」など、同郷の人や共通の趣味などがある人にごちそうしたい、というケースが多いようでした。

今、とても世知辛い世の中で人間関係は希薄になり、些細なことで他人の命を奪うことが平気で行われています。そして、世界に目を向ければ、「核武装こそ我が身を守る唯一の道」だと軍事挑発を繰り返す国、そして異なる宗教観や思想を持つ人間を攻撃することになんのためらいも持たない連中が世界を困惑させています。

そんな世の中だからこそ、自分自身だけでなく、人と人とのつながりも大事にしていくべきなのではないかと思います。

ちなみに、店名の「あいてーる」とは「お店が開いてる」の意味のオヤジギャグに近いものかと思いましたが、帰宅して調べてみると「アイテール(=エーテル)は、古代ギリシャにおける輝く空気の上層を表す言葉。中世のキリスト教的宇宙観においても天界を構成する物質とされた」(Wikipediaより抜粋)と書かれており、まったく理解できないのですが、そうした崇高な言葉であるらしい、ということだけはどうにか理解できたところです。お店が7月7日の七夕の日にオープンしたことも何か関係があるのでしょうか。

「あいてーる」さんは、仲間と、見ず知らずの人と、そして自分と対話することによって生まれる新たなコミュニケーションを大切にして行きたいのだそうです。今回、お店の雰囲気や味も含めたメニュー、運営方針などにとても好感と興味を持ったので、近々また機会を見つけて訪れたいと思います。

今日は、いくつかのプランがあった中からこのお店に行くことになりました。この選択も『運命』でしょうか。



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2017年10月22日 (日)

「執心鐘入」を観てきました

10月19日は、国立劇場おきなわに組踊「執心鐘入」を観に行きました。この日は、第五期組踊研修生の第一回発表会です。

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「執心鐘入」は先日の首里城中秋の宴でも演目になった玉城朝薫の人気の作品です。

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あらすじは、夜道に迷って宿を借りにきた若い男性に宿の女性が一方的に想いを寄せますが、男はこれを断り近くの寺に逃げ込みます。(写真はいずれも首里城中秋の宴より。)

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男を追ってきた女は、叶わぬ想いから鬼へと変身し、寺の僧侶たちとの息詰まる攻防が繰り広げられるのです。

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首里城中秋の宴では屋外であることもあって大がかりな仕掛けはありませんでしたが、国立劇場では鬼が入り込んだ鐘がつり上げられ、鐘の下から鬼が顔を出すという演出がありました。前列の席で小さな子どもが鑑賞していましたが、この子にとってはとても恐い光景だったと思います。しかし、大人になると鬼の形相よりも、女の執念の方が恐ろしいと思う今日この頃(笑)。

研修生の待遇はかなり厳しいようですが、伝統文化の継承・発展のため頑張っていただきたいと思います。(お前なんかに言われんでも頑張ってる!との声が聞こえてきそうですが・・・)



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2017年10月 1日 (日)

首里城公園中秋の宴

9月30日は、首里城公園に「中秋の宴」なる催しを観に行きました。

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このイベントは、9月30日と10月1日の2日間開催されますが、30日は土曜日であることや、人間国宝のおふたりが共演されることからこの日を選びました。

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普段、なかなか訪れることのない首里城。様々なイベントが開催されていることも知ってはいましたが、足を運ぶのは今回が初めてです。

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夕暮れ時の18:30から、きれいに晴れた空の下、宴が始まります。月がきれいに見えています。舞台向かって左側の最前列の席をゲットしました。

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厳かな雰囲気の中開演、

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まずはめでたい宴の席で最初に披露されることの多い「かぎやで風」、

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続けて「女こてい節」

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「ぜい」の琉球舞踊が披露されます。

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その後、人間国宝の西江喜春さんの演奏が披露されますが、私の席からは伴奏の方の姿と重なってしまい、見えませんでした。

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19時も過ぎ、だいぶ暗くなってきました。月がきれいです。

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そしていよいよ、西江さんともう一人の人間国宝である宮城能鳳さんの共演。舞を披露するのが宮城さん、3人並んだその中央が地謡の西江さん。この日最大の見せ場です。

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演目は「天川(あまかー)」です。

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普段、演目中の写真など撮れないのですから、この日はまさしく絶好のチャンスです。すり足の音までもが聞こえる距離、その美しい舞を十分堪能することができました。

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そして宴はいよいよ佳境に入り、組踊「執心鐘入」へ。歌も語りもすべて沖縄の方言ですから、ステージ下に標準語と英語の字幕が出ます。これで、方言がわからない人もより深く理解ができます。

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「執心鐘入」は組踊の創始者、玉城朝薫五番の一つで人気の高い演目です。

あらすじは、「中城若松という美少年が、首里王府へ奉公に行く途中、ある一軒家に一夜の宿をお願いします。宿の女は、親が留守だからと断りますが、男が若松だと知ると、態度を一変させて宿を貸します。女は、若松に言い寄りますが、若松は断ります。若松はいたたまれなくなり、末吉の寺に駆け込み救いを求めます。女は、必死になって若松を追い、寺へとやって来ます。しかし若松が見つからないため、とうとう鬼女へと変身し…。」(国立劇場おきなわHPの解説から)

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これは、追ってきた女が鬼の形相へと変身する場面。花笠で顔を隠し、その裏でメイクをするのですね。大変な作業です。

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そしていよいよ本物の鬼へと変身、お寺の僧侶は必死に念仏を唱え、鬼を退散させます。一方的に想いを寄せて、その想いがかなわぬものと知ったとき、その相手と一緒に死のうだなんて、女の情念、恐いですね(笑)。←幸か不幸か私は未経験(笑)。

本当にあっという間の50分間、見応えのある舞台でした。

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この日のラストを飾るのは琉球舞踊「醜童」(しゅんどう)。序盤は二人組の美しい舞が披露されますが、後に面をつけた二人が加わり、そのコミカルな舞に会場から笑いがおきました。コミカルな舞いというと、素人目には簡単に見えるのですが、コミックバンドがまともな曲をやったら意外と上手なように、あるいは、いつも凶器ばかりを使うタイガージェットシンが普通にプロレスをやらせたら意外と強いように(例えとして適切でしょうか?)、基本というものがしっかり身に付いていないとできないことなのかも知れません。

こうして、2時間半にも及んだ宴は幕を閉じました。

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美しくライトアップされた首里城周辺を散策しながら帰路につきました。

2年ほど前までは、テレビで組踊の特別番組が始まるとチャンネルを変えていた私ですが、好き嫌いの好みの感情なんてわからないものですね。

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2017年8月12日 (土)

少年少女合唱祭

8月6日、うるま市民芸術劇場で「第42回少年少女合唱祭」が行われ、足を運びました。沖縄県少年少女合唱連盟に加盟する13の合唱団が一堂に揃うイベントです。

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第一部は、この日参加している11の合唱団全員による「たいようのサンバ」。明るくはずむような、そしてちょっと郷愁を誘うメロディと美しいコーラスが印象的な曲です。

合同演奏が終わると、各合唱団がそれぞれに発表を行います。

印象に残った曲をあげると

・みやこ少年少女合唱団(低学年の部):「みやこ守君」

奇しくも、前日8月5日は「みやこ守君」の誕生日でした。

・沖縄市ジュニア合唱団:「365日の紙飛行機」

・うるま市少年少女合唱団:チムチムチェリー

・浦添少年少女合唱団:WITH YOU SMILE

過去に2回私を泣かせたこの合唱団を特に注目していました。

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これは、昨年10月、たまたま浦添市中央公民館で彼女達と居合わせた際、私たちに隣のトトロの「さんぽ」をプレゼントしてくれたときの写真です。つい、ホロリとしてしまいました。

・北谷少年少女合唱団「夢」:COSMOS

・那覇シティ・ミューゼ少年少女合唱団:茶摘

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第二部は、

・みやこ少年少女合唱団(高学年の部):合唱組曲“海のまほろば”より

・那覇少年少女合唱団:翼をください

・栄光メイツ合唱団:ハレルヤコーラス

・金武町少年少女合唱団:つばめのように

・首里少年少女合唱団:いのちのリレー

・沖縄・名護ジュニアコーラス:だんじゅかりゆし

この合唱団は、今月末に開催される「軽井沢国際合唱フェスティバル子どもユースの部」に、出場枠4団体の中で唯一日本から選ばれたのだそうです。メンバーの多さにまずは圧倒されました。

各合唱団の出演が終わったのち、エンディングに再度合同演奏があり、「たとえば、空」などが披露されました。たとえば、空は初めて聴く曲でしたが、ゆったりとして美しいメロディが印象的でした。

どの合唱団も甲乙付けがたい美しいコーラスを聴かせてくれ、汚れきった私などがコメントする資格などもないのですが、とにかく、感動しっぱなしの合唱祭でした。ただ、「少年少女」とは言っても少年がいなかったり、団員が少なかったりとそれぞれ課題もあるようです。それはともかくとして、今後も美しいコーラスで私たちに感動を届けてほしいものですね。合唱団のみなさん、そして先生方、感動をありがとうございました。みなさんの活躍を心から祈っています。

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2017年7月23日 (日)

岩合光昭写真展

昨日(7月22日)は、浦添市美術館に岩合光昭写真展を観に行きました。

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この日を選んだのは、岩合さんのギャラリートークとサイン会があるため。

トークショー&サイン会は、11時~と2時~の2回。11時は都合が悪いので、では2時に間に合うようにと、早めの12時半頃家を出ました。

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美術館に着くと、グッズ売り場がごった返しています。

係の人に尋ねると、サイン会の整理券配布はすでに終了したとのこと。ギャラリートークも、30分も前だというのにすごい人だかりができてしまい、他のお客さんのためにスペースを空けてほしいと要請する事態に。岩合さんの人気を甘く見ていました。片岡鶴太郎さんのサイン会でもこれほどの事態にはならなかったと記憶していますが。美術館に勤務している知人に聞くと、午前中は外まで人があふれ、入場制限もあったとのことでした。

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あまり鮮明に作品を掲載してしまうといろいろと問題もあるかも知れませんのでチラシだけにしておきますが、見学をされている人たちの目尻が下がりっぱなしだったのが印象的でした。

あとから聞いた話ですが、午前中のサイン会であまりにも長い行列ができてしまい、会場の外にはみ出してしまった人たちからは暑い中外に並ばされたことに対して不満も出たようです。そんなとき、拡声器を持って現れた男性が「みんないい子だね~」と声をかけたそうで、実はそれが岩合さんだったので、イライラも吹き飛んでしまったのだとか。

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2017年6月 5日 (月)

今年2度めの志の輔らくご

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6月3日は、今年2回目の志の輔落語がありました。志の輔師匠の大ファンである私は、発売開始初日にネットで購入、2列目の真ん中あたりをゲットしました。

この日の一席目は「ちりとてちん(酢豆腐)」。

ある家の主が、予定していた会合が中止になってしまったものの頼んでいた食事が届けられてしまいどうするべきか困っていたので、知り合いを呼んでごちそうすることにした。「豆腐もあっただろう、持って来なさい」と持って来させるものの数日間常温で置いていたためにすでに食べられないシロモノに。しかしこのまま捨てるのももったいないと、これに細工をして近所の知ったかぶりで嫌みな男を招き、「台湾みやげでもらった“ちりとてちん”という食べ物なんだが食べ方もよくわからないし口に合わないので食べてくれ」と勧める。男は、「ああ、ちりとてちんね。よく知ってますよ。台湾に行っていたときはこれで一杯やっていた」と知ったかぶりをはじめ、主にのせられてとうとう口に・・・。という噺。

休憩を挟んで二席目が始まるとき、出囃子が流れて幕が開くと、一人の三線奏者が。そして、そのまま歌い出すではないですか。帰り道、「あの人の歌よかったね。おもしろい歌だったね」などと言っていたのですが、どうやらその方は沖縄では有名な歌者、よなは徹さんだったようなのです。

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私たちが知っているよなは徹さんはこういう風貌だったのですが、

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この日のよなはさんは、これに近い出で立ちだったので、全く気づかなかったのです。この日披露されたのは2曲、「職業口説(しょくぎょうくどぅち)」と「卵毛売小売女(くうがんもーうぃぐゎーうやー)」。どちらも明るいメロディの楽しい曲でした。どうりで出囃子が沖縄の曲だね~などと思っていたのです。

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さて師匠の二席めは「宿屋の富」。

とある流行っていない宿屋を訪ねてきた男は、入ってくるなり「千両箱の使い道に困って漬物石に使っている」などと物凄い事を物凄い勢いで吹きまくる。ここの主人も人のいいもので、男の話をすっかり信用して、宿屋の副業として取り扱っている富くじの売れ残った最後の一枚を買ってくれるよう頼み込んだ。

値は一枚一分で、二番富でも五百両。一番富なら何と千両。「金が邪魔でしょうがない」と言うのを無理に拝み倒し、何とか札を買ってもらう。その上、『当たったら半分もらう』という約束まで取り付けてしまった。男は一人になると、「なけなしの一分を取られた」とブツブツ。挙句に「贅沢をするだけして逃げちゃおう」と開き直る。翌日、男は散歩〔二万両ほどの金の取引〕に出ると言って宿屋を飛び出した。やってきたのは湯島天神。たった今、富の抽選が終わったばかりだ。(Wikipediaより)

一席目のマクラでは、前日の宮古島での落語会は大盛況で手厚い歓迎を受けて感激したこと、ゆし豆腐を初めて食べて感激し、前年で沖縄での落語会を終わりにしなくてよかったと思ったこと、を話されていました。

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そして、二席目が終わったあとに、「メンソーレという男が落語のまねごとをしているので、もしよかったら応援してやってください」と、廃業してしまった元・弟子の北山亭メンソーレさんにエールを贈られたのでした。そこには、いくら元弟子と言っても、廃業してしまった人間がやっていることを「落語」とは認めないという厳しさの中に、師匠としての暖かい想いが伝わってきて、何か嬉しくなったのでした。

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2017年4月 2日 (日)

切り絵アート展

昨日は、浦添市美術館に「切り絵アート展」を見に行ってきました。

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この日を選んだのは、切り絵作家の蒼山日菜さんを招いてのイベントがあることから。

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ちなみに、蒼山日菜さんとはこの方。

海外在住時に知り合った方から切り絵を教えてもらい興味を持って始めたのだそうです。そして今や、ニューズウィークの「世界が尊敬する100人の日本人」の一人に選ばれたのだそうです。

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これは、日菜さんの代表作、「ヴォルテール」です。ヴォルテールは、1700年代のフランスの哲学者で、彼が残した名言なんだそうです。非常に細かい文字が刻まれています。これを一行半切るのに5時間くらいかかるんだそうです。

日菜さんは、ご自身のオフィシャルサイトで、ヴォルテールについて以下のように綴られています。

【ヴォルテールの書をなぜ切るのか?
作品に魅了されているわけではありません。
彼の人生に惹かれている、尊敬をしております。
現代人に足りない何かが昔の人にはあるんです。そしてボードレール
にもそれが言えます。彼の詩にはあまり興味がありません。
彼の送ってきた人生に興味を持ちました。

現代人に足りない、「自分の意思を貫く」という精神をこの人たちは
兼ね備えています。】

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そして、私が気に入ったのが「クリスマスシーン」。

蝶の中に、クリスマスプレゼントや、トナカイとソリ、雪、クリスマスツリーなど、いろいろなものが表現されています。これほどのものを作り上げる精神力って一体どれほどのものでしょうか。

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私が個人的に気に入ったのはこれ。辰巳雅章さん作「キツネの嫁入り」。この作品にはおまけがあって、右端の下(枠の外)に

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2匹のキツネが描かれているのです。

この転んでいるキツネがとてもかわいくて大好きになりました。ちなみに、残念ながら、この作品の絵葉書にはこの2匹は登場しません。

順路の最後に、別の展示室が用意されていました。ここは酒井敦美さんの作品を集めた展示室です。酒井さんの作品は、順光で見るときと逆光で見るときで絵が変わるのです。

私のお気に入りはこれ。

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タイトル:変わらないもの。

順光では、縁側にお母さんと娘が腰かけていてその向こうには二件の家と山が見えます。これが逆光になると。

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山はなくなって都市化され、景色はすっかり変わってしまいました。向かいの家も改築されたようです。そして、お母さんは年をとり、小さな女の子は立派な大人になっています。でも、相手を見つめる優しいまなざしは変わらない。街並みも年齢も変化するけれど、親子愛は不変、ということなのでしょうか。自分でそう解釈したとき、涙が出そうになりました。

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後ろの方は、突然割り込んできた見ず知らずの人(ウソです)。ご本人から許可を頂いていないので、加工させていただきました。

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これは日菜さんからいただいたサインです。

前日送別会だったために、この日は出かけるのも億劫で、「誰か別の人と行ってくれば」なんて言っていたのですが、実際に実物を見ると、奥行きやら困難さやらが伝わってくるので、行って本当によかったと思います。

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2016年6月13日 (月)

芸術月間

今月は「芸術月間」と勝手に名付けました。

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まず5日は、プラハチェロカルテットのコンサート。有名なオーケストラに参加している方々ではありませんが、若く才能あふれる4人組がクラシックからポピュラーまで幅広い音楽を奏でます。前回のチェコフィルハーモニーストリングカルテットのコンサートでは拍手を先走る人がいて、かすかな音の余韻が残っているのに拍手をしてしまい、実はまだ曲が終わっていないなんてこともありましたが、今回はそんなこともなく余韻が消えるまで皆さんちゃんと聞いていました。

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 そして12日は立川志の輔師匠の落語会。志の輔師匠の落語はこの5年ほど、毎年見に行っています。

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この日の演目は一席目が「猫の皿」。猫のエサ皿として使われているお皿がとんでもないお宝であることを発見した古美術商が、猫の飼い主であるお茶屋に「猫が気に入ったから猫を譲ってほしい」とだまして皿まで手に入れようとする噺。お茶屋の亭主が一枚上手だったというオチ。

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二席目は「柳田格之進」という噺。万屋源兵衛と碁を打つのが楽しみな武士の柳田格之進。格之進が碁を打ち終わって万屋の離れを立ち去ったあと、離れにあったはずの五十両がなくなり、万屋の番頭に疑いをかけられる。娘を吉原に売り五十両を用立てた格之進は、「疑いが晴れた日にはその首をもらうぞ」と約束する。忘れた頃に五十両が見つかったことから番頭と万屋の首が落とされることに・・・という人情噺。1時間を超える長い噺ではありますが、時間を感じさせることなくどんどんと物語に引き込まれていきました。

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志の輔師匠が沖縄で落語を演じるようになって今年で27年目になること、多い年は年3~4回公演をしていたこと、今回が105回目の公演になること、などをマクラでお話しされていました。聞き終わって感じることは、前座のお弟子さんである志の麿さんは多少聞き取れない部分がありましたが、志の輔師匠の声はささやくような声でもすべて聞き取れたこと。声の大小ではなく、声の出し方やマイクの使い方など様々な要因があるのでしょうね。ところで私、談志師匠はそれほどのファンでもないのです。志の輔師匠が好き。それだけです。
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そして18日はフジコヘミングさんのソロピアノコンサート2016。80歳を超えるヘミングさんの沖縄でのコンサートは、もしかしたら最後になるかも知れない。そんな思いからヘミングさんのファンであるとぅじさんのために私がプレゼントしたのです。S席1枚12000円。二人は行けません・・・(涙)。また、今年の「うたの日コンサート」では小野リサさんが来るとのこと。行くかどうかは決めていませんが・・・。

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2016年3月20日 (日)

ブッキシュ落語会

昨日3月19日は、西原町にあるブッキッシュで北山亭メンソーレさんの落語会が開かれました。

この日の演目は一席めが「金明竹」(錦明竹と表記することもあるそうです)、二席めが「新聞記事」という2つの古典落語。

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一席めの演目は別の演目を考えていたそうですが、12歳の若い女性がお客さんとして来ていたために、マクラの途中で演目を代えたそうです。このマクラでは、今帰仁村の東側と西側ではアクセントが違うという話をされていました。例えば、「消しゴム」。これは普通のアクセントでは平坦なアクセントにしかならないのですが、西側諸国の方は「け(↗)し」と「け」が強く上がるのだそうです。これは小中学校の頃は近いエリアの子供たちしかいないために気づかないそうですが、広いエリアの生徒が集まる高校になると、お前のアクセントはおかしい、ということになるそうです。私が名護市で勤務していた頃、いわゆる「名護なまり」というのを聞いたことがありますが、それに近いアクセントという気がしました。

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二席めのマクラでは、寿限無のことを話されていました。今のオチは、名前が長すぎてたんこぶが引っ込んでしまったというのが普通ですが、本来は、寿限無~が溺れてしまったので友人が助けを求めに行くが、名前が長すぎて溺れたことを伝えるのに時間がかかり、結果的に溺れ死んでしまうというものなのだそうです。それは、子供が長生きできるようにとあれやこれやと言葉をくっつけて長い名前をつけてしまったがために、いざというときにそれが仇となって命を落とす結果になってしまった。物事はほどほどに、という皮肉・教訓のようなものが込められているのだそうです。また、古典落語では「死」というものが軽い感じで語られることが多く、それは、今ほど寿命が長くなかった頃はもっと死というものが身近なものであったためではないか、とも話されていました。

前回の落語会のときの「矢立」もそうですが、落語から学ぶことはとても多いですね。

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