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2017年6月30日 (金)

今月のイチオシ~The silence of sakishima/THE SAKISHIMA meeting

今月の私のイチオシアルバムのご紹介です。

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アルバム名は“THE SILENCE OF SAKISHIMA”。歌うのは、THE SAKISHIMA meetingのお二人。

THE SAKISHIMA meetingは、宮古島出身で唯一無二の超絶みゃーくふつ(宮古方言)シンガー、下地勇さんと、八重山民謡の歌者、新良幸人さんのユニット。言葉も文化も、ベースとなる音楽も違う二人のコンビ結成に当初否定的な声も少なくなかったようですが、今の活躍ぶりはいかがでしょうか。

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今回のアルバムは2ヶ月も前に買ったのに、一度聴いて心がなびかなかったために、危うくお蔵入りしそうになったものです。それが最近、ちょっとしたきっかけで再び聴いてみると・・・。断言します。最高のアルバムです。

2曲目の「ユーニンガイ」と3曲目の「アイランドラッシュ」はロックテイストあふれる曲です。。アイランドラッシュの「スルックィー アラン スルッコー ナリネーヌ(「小魚すくいじゃあるまいし 大混乱の無秩序状態」という意味だそうです。)というコーラスでは、勇さんが上のパートで熱く歌い、幸人さんが下のパートでクールに歌う、この対比がとてもかっこいいのです。

7曲目の「シディガフー」は、SADEの往年の名曲「Smooth operater」と思わせるようなブルージーな曲です。

私が特に気に入っているのはまず5曲目の「島風」。

このアルバム唯一の民謡風の曲で、ゆったりした明るいメロディを幸人さんが伸びやかな声で歌いあげます。青い空の下で聴くと、幸人さんの歌声が空に溶けていきます。ほぼ間違いなく勘違いなのですが、私の心まできれいになった気がします。

次は6曲目の「旗波」。かなりのロックで、幸人さんが野太い声でシャウトする部分がとてもかっこいいです。沖縄美ら海まぐろテーマソングだそうで、エイヤ!エイヤ!という漁師を思わせるかけ声もとてもかっこいいです。そこらへんの柔なロックバンドよりもロックしている!と思います。

そして10曲目の「The World of  EN」。こちらも5曲目同様、明るいメロディで幸人さんの歌声が最高で、詩がまたいい。ちなみに、ENの意味はわかりません。

※標準語訳

「夜明け前 世界が動き出そうとする時 かけがえのない 新しい命が舞い降りる 世を照らす太陽よ 歩く道を見せて 優しい風がさやさやと 夏芽をなでていく お月様は森を煌々と照らされる かけがえのないものとして~」

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この曲の歌詞は宮古方言?と思わせる表記があり、それを宮古出身の勇さんではなく八重山出身の幸人さんが歌うことは新たな挑戦と言えるかも知れません。幸人さんは、ピアノのサトウユウコさんとユニットを組んだり革新的な活動をしています。これこそが、Yo-yo Ma 氏が言うところの「伝統は革新から生まれる」という言葉そのものかも知れません。

勇さんがデビュー間もない頃にバックでベースを弾いていたのは知り合いである保良さんであり、そんなこともあってずっと昔から勇さんのことは大好きです。しかし、もっと好きなのが幸人さん。

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幸人さんはこんな強面でありながら、ステージ上ではときどき、内股でしかも曲の合間に「アンッheart」という声を出すような中性っぽい雰囲気と、なによりも心に染みる伸びやかな歌声が大好き。

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大勢で歌って踊る曲が幅を利かせている日本の音楽界。好みは別として、どんな音楽であってもそれを否定するようなことはしません。ただ、THE SAKISHIMA meetingの音楽は「音楽とはこういうものだ」と言っているように思えてなりません。

改めて、THE SAKISHIMA meetingの未来に大きな期待を寄せます。

実は7月1日、桜坂劇場でライブがあり、調べたところチケットはSOLD OUTでした・・・。

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