« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »

2017年6月

2017年6月30日 (金)

今月のイチオシ~The silence of sakishima/THE SAKISHIMA meeting

今月の私のイチオシアルバムのご紹介です。

715wmbhiwsl__sl1133_
アルバム名は“THE SILENCE OF SAKISHIMA”。歌うのは、THE SAKISHIMA meetingのお二人。

THE SAKISHIMA meetingは、宮古島出身で唯一無二の超絶みゃーくふつ(宮古方言)シンガー、下地勇さんと、八重山民謡の歌者、新良幸人さんのユニット。言葉も文化も、ベースとなる音楽も違う二人のコンビ結成に当初否定的な声も少なくなかったようですが、今の活躍ぶりはいかがでしょうか。

Img046

今回のアルバムは2ヶ月も前に買ったのに、一度聴いて心がなびかなかったために、危うくお蔵入りしそうになったものです。それが最近、ちょっとしたきっかけで再び聴いてみると・・・。断言します。最高のアルバムです。

2曲目の「ユーニンガイ」と3曲目の「アイランドラッシュ」はロックテイストあふれる曲です。。アイランドラッシュの「スルックィー アラン スルッコー ナリネーヌ(「小魚すくいじゃあるまいし 大混乱の無秩序状態」という意味だそうです。)というコーラスでは、勇さんが上のパートで熱く歌い、幸人さんが下のパートでクールに歌う、この対比がとてもかっこいいのです。

7曲目の「シディガフー」は、SADEの往年の名曲「Smooth operater」と思わせるようなブルージーな曲です。

私が特に気に入っているのはまず5曲目の「島風」。

このアルバム唯一の民謡風の曲で、ゆったりした明るいメロディを幸人さんが伸びやかな声で歌いあげます。青い空の下で聴くと、幸人さんの歌声が空に溶けていきます。ほぼ間違いなく勘違いなのですが、私の心まできれいになった気がします。

次は6曲目の「旗波」。かなりのロックで、幸人さんが野太い声でシャウトする部分がとてもかっこいいです。沖縄美ら海まぐろテーマソングだそうで、エイヤ!エイヤ!という漁師を思わせるかけ声もとてもかっこいいです。そこらへんの柔なロックバンドよりもロックしている!と思います。

そして10曲目の「The World of  EN」。こちらも5曲目同様、明るいメロディで幸人さんの歌声が最高で、詩がまたいい。ちなみに、ENの意味はわかりません。

※標準語訳

「夜明け前 世界が動き出そうとする時 かけがえのない 新しい命が舞い降りる 世を照らす太陽よ 歩く道を見せて 優しい風がさやさやと 夏芽をなでていく お月様は森を煌々と照らされる かけがえのないものとして~」

Img047

この曲の歌詞は宮古方言?と思わせる表記があり、それを宮古出身の勇さんではなく八重山出身の幸人さんが歌うことは新たな挑戦と言えるかも知れません。幸人さんは、ピアノのサトウユウコさんとユニットを組んだり革新的な活動をしています。これこそが、Yo-yo Ma 氏が言うところの「伝統は革新から生まれる」という言葉そのものかも知れません。

勇さんがデビュー間もない頃にバックでベースを弾いていたのは知り合いである保良さんであり、そんなこともあってずっと昔から勇さんのことは大好きです。しかし、もっと好きなのが幸人さん。

Sn3s1780
幸人さんはこんな強面でありながら、ステージ上ではときどき、内股でしかも曲の合間に「アンッheart」という声を出すような中性っぽい雰囲気と、なによりも心に染みる伸びやかな歌声が大好き。

Img045
大勢で歌って踊る曲が幅を利かせている日本の音楽界。好みは別として、どんな音楽であってもそれを否定するようなことはしません。ただ、THE SAKISHIMA meetingの音楽は「音楽とはこういうものだ」と言っているように思えてなりません。

改めて、THE SAKISHIMA meetingの未来に大きな期待を寄せます。

実は7月1日、桜坂劇場でライブがあり、調べたところチケットはSOLD OUTでした・・・。

| | コメント (0)

2017年6月29日 (木)

コンサート紀行⑥~Diamantes

ディアマンテスのコンサートに行ったのは、1996年9月23日(きゃ~もう20年も前なんですね・・・。しかも私の誕生日前日)。場所は日比谷野音。

Sn3s1778

当時、ニューアルバムをリリースしたばかりのディアマンテスは、アルバムにコンサートツアーのプレゼント応募券を付けて販売し、応募したところ、

Sn3s1777

なんと当選してしまったのです。前日にディアマンテスとファンの集いがあり、翌日はコンサート、2泊3日で宿泊は全日空ホテルという豪華なツアーでした。

私は、ディアマンテスのギタリスト、ターボ氏とは知らない間柄ではなかったので、この抽選ってもしかして?と思ったのですが、ちゃんと抽選を行った結果なのだそうです。

沖縄からの出発の日、関東周辺は台風が直撃。着陸間近の機体は、悲鳴があがるほどグラグラと揺れましたが、どうにか着陸。到着後のボードを見ると大半が欠航している中での着陸でした。また、あちらの台風は沖縄と違って足が速いので、ファンの集いも無事に行われたのです。

1_52

コンサートで披露された感動的なバラード、“この青い空を君に”で涙がこぼれました。

なんだか、泣いてばかりですね私。涙ついでに別の話題を一つ。

Img_0235

ある会合で、会員の方が「誕生日なので自分でケーキを作って来た」とケーキを持参してくれました。会合をしていた会議室は飲食禁止なのでロビーに出てお祝いをしていましたが、ケーキが余ってしまったので、ちょうど後ろにいた大勢の少女たちにお裾分けをしました。その少女たちとは、「浦添少年少女合唱団」のみなさんでした。

Img_0244

そして、ケーキをいただいたお礼に歌でお返しを、と、となりのトトロの「さんぽ」を披露してくれたのです。明るくもちょっとセンチなメロディーにのせて、透明感があって弾むような歌声が広がりました。汚れのない歌声に、私と同様汚れきった大人たちは涙したのです。

歌ってほんとうにいいものです。

| | コメント (0)

2017年6月28日 (水)

ニューシネマパラダイス聴き比べ

永遠の名作として語り継がれている映画、「ニューシネマパラダイス(原題:Nuovo Cinema Paradiso)」。

516x1jgwzol


ジュゼッペ・トルナトーレ監督(Giuseppe Tornatore)、音楽担当はエンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)氏。ノスタルジックなシチリアを舞台に、トト少年の瑞々しい感性が描かれた感動の名作です。

この作品の美しいメインテーマ曲をチェロで演奏している方々がいますので、どう違うのか聴き比べてみました。

51v3yiiqddl__sy450_

まずは、「徹子の部屋」に次ぐ長寿番組である「世界の車窓から」のテーマ曲の奏者、溝口肇さん。(収録アルバム:Yours)

溝口さんの演奏はオリジナル曲の雰囲気を大切に、アレンジもほぼ忠実にされているので、耳に馴染みやすいです。使用している楽器は、チェロとピアノの2種類だけ(ウッドベースも入っているかも知れませんが、非常に控えめです)です。

81c5cbumppl__sx425_

そして、クロアチア出身の2CELLOS。(収録アルバム:Score)

クラシックをルーツに持ちながらポピュラーなヒット曲を大胆にアレンジする超絶テクニックを持つチェロ2人組。こちらの曲は、意外なくらい淡々と演奏が始まりますが、後半のもの悲しいメロディのあたりで2本のチェロがハーモニーを奏でます。

51zkrq8q2hl__sx425_

そして、世界的チェリストであるYo-Yo Ma氏の曲。

(収録アルバム:Yo-Yo Ma plays Ennnio Morricone)

こちらは曲の冒頭から、宙を舞うようなチェロの音色が大活躍します。こちらも後半のもの悲しいメロディあたりでオーケストラを加え、盛り上がります。こちらと2Cellosのアレンジは、感情移入の仕方が絶妙で、油断していると涙腺が崩壊します。

ちなみに、you tubeには、多分Morricone氏が自ら指揮をしていると思われるVenezia のSan Marco広場での演奏が観られます。壮大なオーケストラによる演奏に、またしても涙が・・・。興味のある方はどうぞ。

どの演奏がいいということは個人の好き嫌いもあるので述べませんが、あの名作を久々に観てみたくなりました。

| | コメント (0)

2017年6月27日 (火)

コンサート紀行⑤~STARDUST REVUE & DIAMANTES

スターダストレビューとディアマンテスのジョイントコンサートが行われたのは、2000年11月2日。場所は、コンベンション野外劇場でした。

1_82

コンサートはディアマンテスからスタート。ただし、どんな曲を演奏したのか、詳細な記憶はありません。

814ctcqw5l__sl1500_

そして、いよいよスターダストレビューの登場。メンバーがステージに上がり、あとは要さんだけ・・・と思った瞬間、なんと、松葉杖をついた要さんの姿が。

なんでも数日前のライブで大けがをしたらしく、片足にはぐるぐる巻きの包帯が。しかし、いざライブが始まってみると、松葉杖は振り回すわ、痛いはずの足も振り上げるわ、のエキサイティングなライブとなりました。

スターダストレビューとディアマンテスのジョイントということで、腹黒い私は「どうせ打ち上げをやるはずだから、サインをもらおう」と、親交のあるディアマンテスのギタリスト、ターボ氏に色紙を頼んだのです。しかし私が預けた色紙は、いろんな人に声をかけてしまったために、なんと10枚に。ディアマンテスの他のメンバーが持ってくる色紙は1枚くらいなのに、「自分だけ10枚も出せなかった」と、遠慮深いターボ氏は、半分の5枚だけサインをもらってきてくれたのですが・・・。

Sn3s1775

これが、サイン色紙の奪い合いという悲劇を生む結果となってしまったのです。血で血を洗う抗争により、2名が国場川に浮きました(ウソです)。

| | コメント (0)

2017年6月26日 (月)

コンサート紀行④~IAN GILLAN

IAN GILLANと言えば、言わずと知れたハードロック界の帝王と呼ばれたボーカリスト。

DEEP PURPLEでの“Highway star”や“Smoke on the water”などは、ロック界の名曲中の名曲として知られています。

51cpbapsm1l__sx425_

そんなGillan氏が、アルバム“Toolbox”をひっさげて来日したのが、1992年。(うわ~、もう25年も前のことなんですね)大都市でコンサートをやっても、なかなか沖縄まで来てくれるいわゆる外タレ(死語?)が多い中、沖縄でのコンサートが実現したのです。

41ybek7kmfl__sx450_

前作の“Naked thunder”では、楽曲はいいものの、Gillan氏が得意とするシャウトが少なく、曲もおとなしめだったので多少フラストレーションを感じてはいましたが、このアルバムではシャウト全開。

当日のコンサートは、沖縄の伝説的ロックバンド、「紫」を前座に迎え開催されましたが、紫の音は最悪でした。それぞれの楽器の音が入り交じってしまい、どうしてここまで・・・という状態でしたが、なにかちょっと嫌がらせのようなことが起きていたとあとで耳にしたことがあります(真偽のほどは定かではありませんが)。

それはさておき、Ian gillan氏のライブが始まります。会場の照明が落ち、tool boxのアルバムエンディングの曲のイントロがCD音源で再生されます。長いイントロが続き、曲が少し変化するところで、バンドの演奏に切り替わり照明がバーッと点くという凝った演出がされました。

一番後ろで私と一緒に立ち見をしていたはずの知人のティンガーラ氏がなぜか途中から最前列へ行くという暴挙を働き、「すぐそばにいた奴が、Gillan氏が投げたブルースハープをゲットしていた」と悔しそうに語っていたのを思い出します。

Sn3s1776_2

ちなみに、紫とのコンサートとのことなので、知り合いである紫の宮永氏にGillan氏のサインをおねだりすると・・・いただきました。

“Okinawa I shall never forget  Cheers!” と書かれています。雑誌の読者プレゼントではGillan氏一人の色紙であったにもかかわらず、いただいた色紙にはメンバー全員のサインが入っています。一生の宝物です。

| | コメント (0)

2017年6月25日 (日)

コンサート紀行③~ASIA(1983.12.7 & 8)

ASIAのコンサートに行ったのは、なんと1983年12月7日と8日。場所は日本武道館です。

Sn3s1760


Sn3s1761


UKやKING CRIMSONなどで活躍したJOHN WETTON(vo.b)

YESで活躍したSTEVE HOWE(g)

EMERSON LAKE & PALMERで活躍したCARL PALMER(ds)

BUGGLESやYESで活躍したGEOFFREY DOWNES(key)

という、プログレのビッグバンドで活躍した人たちが結成したスーパーグループに、それぞれのバンドのファンだったわけでもない私が狂喜乱舞したものです。(ただし、このときのコンサート開催時には、ボーカルのWETTON氏が脱退し、後任に声質が似ているGREG LAKE氏が加入しましたが、LAKE氏が足元のモニターの歌詞を見ながら歌っていた疑惑がある等々、評価はあまり芳しくなかったようです。)

81g3tttbkl__sl1500_

特に、このファーストアルバムの完成度の高さといったらそれは「比類なき」という言葉がぴったりの最高傑作。

Sn3s1764

そんなASIAが、2枚のアルバムをひっさげての来日。

最初に行った12月7日は、MTVが衛星生中継を行い、そのコンサートの模様は「ASIA IN ASIA」というタイトルでレーザーディスクになり、我が家にも大切に保存されています。ただ、この日のコンサートは放送用に構成されたのか、演奏時間も短く、多少の不満が残りました。

翌8日、私の人生においても経験のない、2日連続で同じバンドのコンサートを観る、ということをしてみました。

するとこの日は、前日演奏されなかった「DON’T CRY」をアンコールで演奏し、とてもよかった記憶があります。

Sn3s1763

これは我が家のASIAコレクション。

Sn3s1762

「QUADRA」なるアルバムもありますが、これは海賊版なのか、音質が最低で聴くに絶えないものです。どんな音源でも、というマニアがいれば別でしょうが。しかもたぶん今入手困難であるはずです。5000円でよければお譲りしてもいいかな~。

ちなみに、私はWETTON氏のボーカルと、HOWE氏のギターが大好き。なので、どちらも参加していない時期のASIAには興味がありません。

914tbpqkael__sl1417_

71izuvzcul__sl1200_

61ysjujdsvl

61atm1gdful

あわせて言うと、Roger Deanのアルバムデザインも大好きです。透明感のあるデザインがサウンドのイメージと合致し、このアルバムデザインがなければASIAじゃありません。(YES、ABWHしかり。)

なお、そのWETTON氏は今年、このときのボーカル、LAKE氏は昨年にお亡くなりになったそうです。一つの時代が終わった気がして残念でなりません。

| | コメント (0)

2017年6月24日 (土)

コンサート紀行②~U2(2006.11.30)

Photo


私が、世界一のロックバンドと思っているU2のコンサートが行われたのは、2006年(平成18年)11月30日でした。場所は、さいたまスーパーアリーナ。

518d2npyql


チケットを2枚確保し、同行者を探していましたが、なかなか見つからず、親交のあったディアマンテスのギタリスト、ターボ氏に声をかけるもふられ、途方に暮れていました。

と、当時沖縄本島北部で勤務をしていた私に、12月1日付けで那覇の職場への辞令交付があると伝えられました。

辞令交付の前夜に埼玉にいるわけにはいかない・・・と、泣く泣くオークションで正規の値段の半額で売却することになりました。

あとでわかったことですが、辞令というものは何も必ず当日受け取らなければならないものではないそうで、返す返すも残念でなりません。

これを「コンサート紀行」などというカテゴリーで掲載していいものか、と思いましたが・・・。

| | コメント (0)

2017年6月18日 (日)

コンサート紀行①~KALAPANA (2000.7.3)

私がKALAPANAのライブに行ったのは、2000年7月のこと。

Img533

沖縄本島の北部、カヌチャベイリゾートの3周年アニバーサリー企画として、プールサイドでのライブが行われたのです(ただし当日は天候不順のため、会場は変更になりました)。

KALAPANAは70年代にハワイでデビューし、当時、サーフロックと呼ばれ人気を博しました。私は、このバンドのマラニ・ビルユーとマッキーフェアリー二人のボーカルが大好き。マラニは、ビーチに吹くそよ風のような優しい歌声、マッキーは、都会的な甘い歌声。特に私はマッキーのファンでした。

しかしチラシを見てみると、マッキーの姿がない。一抹の不安を覚えながらも会場へ向かいました。

会場に着くと、バンドはちょうどリハーサルの最中。そばにいた日本人スタッフにマッキーのことを尋ねると、なんと、亡くなったとのこたえが。後でわかったことですが、薬物使用で服役中の獄中自殺だったそうです。

Sn3s1759  

 

 一番左がマッキー、右から二人目がマラニ。

ライブでは、サポートメンバーが歌うマッキーの曲を聴いて、涙があふれました。

Sn3s1757

これは、我が家のKALAPANAコレクション。CD11枚、DVD1枚、LPも1枚。

マッキーが歌う私のお気に入りは、“Night bird” “I remember you” “Moon & stars” “The hurt” “Seaside M”です。多くはYou tubeで聴けるので、興味のある方はどうぞ。

Sn3s1758

もう一つ、オススメなのが、マッキーのソロアルバム“romantic story 11:30p.m.”です。多分、日本版は今はもう廃盤になっているかと思いますが、甘いメロディーのいい曲満載です。Amazonで検索しても出て来ないので、ハワイに行っても買えないかな~。

ちなみに、5人で写っている写真の真ん中は日本人のベーシスト、Kenji Sano氏です。Kenji氏は、EXILEのライブツアーでミュージックディレクターも務めているのだそうです。KALAPANAのメンバーの皆さんはお元気なようで、そろそろ新しい音を聴かせてほしいものです。

 

| | コメント (0)

2017年6月17日 (土)

「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」を観てきました

6月10日、「ヨーヨー・マと旅するシルクロード(原題:The music of strangers)を観てきました。

映画の内容は、2000年に【音の文化遺産】を世界に発信するためにヨーヨー・マ氏が立ち上げた「シルクロードアンサンブル」(Silkroad enssemble)の活動の様子を取り上げたドキュメンタリーです。

Img532

ヨーヨー・マ氏は、世界的なチェリストでありながらその地位にとどまることなく、革新的な音楽の創造に取り組んでいます。それは、

「伝統は革新から生まれる。文化が塗り替えられなくなったとき、伝統は死んでしまうだろう」

「文化にとって重要なのは伝統を守り抜くことよりも物事を生かし続けること、そして進化し続けること」

という氏の伝統に対する考えそのものから来ているのだと思います。このアンサンブルには、シルクロードに点在する様々な民族音楽の楽器なども参加しており、当初、これら民族音楽の保守的な人たちからは反逆者扱いされることもあったそうです。

Img528

しかし今では、中国琵琶のウー・マンさんや

Img531

バグパイプのクリスティーナ・パトさんらは、伝統文化の擁護者となっているのだそうです。

P1010032

P1010034

数年前にお邪魔した東京根津あたりの飴細工屋さんが「飴細工は廃れゆく文化」であると自ら語れていましたが、新しいものとの融合がなければ本当に廃れてしまうかも知れません。しかし、別の文化に触発されれば伝統を生かしつつ発展していくことは可能なのではないでしょうか。

また、中国の伝統文化である影絵の職人が、「準備に3日もかかるのに、お金になるのは興行があるその日のみ。10人に教えたが、タクシードライバーの方が金になるので、後継者は一人も育たなかった」と嘆きます。「収入=日々の生活」という課題も重くのしかかります。

伝統文化を伝えるためにもう一つ重要なことがあります。それは、「平和」です。アンサンブルのメンバーには、イランやシリアといった政情不安を抱えた国の出身者がいます。彼らは、祖国を離れ里帰りもままならないのです。イランの伝統楽器「ケマンチェ」を弾くケイハンさんは、祖国で開く計画だったコンサートが“諸般の事情により”中止になったそうです。こうした国々では、伝統文化の抑圧も行われているのです。「祖国のため、伝統文化のため」との想いはいとも簡単に権力者から抹殺されるのです。

「故郷で起きた悲惨な出来事は音楽で表現できない。音楽で空腹は満たせないし、銃弾を止めることもできない。自分に何ができるのか」と自問自答する言葉が強く心に突き刺さります。

Img_1989_2

私の知人であるロックバンド【紫】のドラマー宮永英一氏は、軍歌が兵士を鼓舞し戦場へと駆り立てたことを例にとり、「音楽で平和を追求する」と言います。確かに、私の大好きなヨハンシュトラウスのゆったりしたワルツを聴けば平和な気持ちになるはずです。ただし、世界各地でテロを行うような人たちにとっては、憎悪の対象であろう西洋の音楽を聴いて平和な気持ちになるとは考えられませんが。

映画のエンディング近く、サン・サーンスの名曲「白鳥」が演奏されます。しかし、ステージで舞うのは、黒い衣装に身を包んた黒人の男性。これが意味することってなんだろう?と考えたところ、「見た目ではなく、想像せよ」ということなのではないかと思いました。他にもいろいろな解釈があるとは思いますが。(この映像はYou tubeで見ることができるので興味のある方はどうぞ)

この映画は、伝統文化とは、平和とは、そして音楽とは、様々なことに想いを巡らせるきっかけを与えてくれました。これは、私の凝り固まった考え方(古い伝統)に革新的な息吹を与えてくれたのかも知れません。

| | コメント (0)

2017年6月 9日 (金)

happy birthday, Chopin!!

今日6月9日は、我が家のアイドル、ショパンの13回目の誕生日です。

誕生日とは言っても、ショパンは迷い猫だったので、どんちゃんと出会ってしまった日のことです。

040609_151401

040609_151402

これが、出会ったその日のショパンの姿。病気を持っていたようなので、病院に直行しました。

040614_210602
040614_210801

そして、これが約一週間後の姿。

お誕生日には、プレゼントは「まぐろ」と決まっています。

Sn3s1751

お祝いの気配を感じている様子のショパン、テーブルのそばで待機です。

Sn3s1752

そして、お祝いの品がこちら。宮古島産まぐろです。

Sn3s1753

うう~ん、じらさないで早くちょうだい。

Sn3s1754

そして、お祝いが披露されると、がっついて食べるショパンなのでした。

あと10回くらいお祝いできるかな~。

| | コメント (0)

2017年6月 5日 (月)

今年2度めの志の輔らくご

Img526

6月3日は、今年2回目の志の輔落語がありました。志の輔師匠の大ファンである私は、発売開始初日にネットで購入、2列目の真ん中あたりをゲットしました。

この日の一席目は「ちりとてちん(酢豆腐)」。

ある家の主が、予定していた会合が中止になってしまったものの頼んでいた食事が届けられてしまいどうするべきか困っていたので、知り合いを呼んでごちそうすることにした。「豆腐もあっただろう、持って来なさい」と持って来させるものの数日間常温で置いていたためにすでに食べられないシロモノに。しかしこのまま捨てるのももったいないと、これに細工をして近所の知ったかぶりで嫌みな男を招き、「台湾みやげでもらった“ちりとてちん”という食べ物なんだが食べ方もよくわからないし口に合わないので食べてくれ」と勧める。男は、「ああ、ちりとてちんね。よく知ってますよ。台湾に行っていたときはこれで一杯やっていた」と知ったかぶりをはじめ、主にのせられてとうとう口に・・・。という噺。

休憩を挟んで二席目が始まるとき、出囃子が流れて幕が開くと、一人の三線奏者が。そして、そのまま歌い出すではないですか。帰り道、「あの人の歌よかったね。おもしろい歌だったね」などと言っていたのですが、どうやらその方は沖縄では有名な歌者、よなは徹さんだったようなのです。

610ptbwpqjl__sx425_

私たちが知っているよなは徹さんはこういう風貌だったのですが、

Photo

この日のよなはさんは、これに近い出で立ちだったので、全く気づかなかったのです。この日披露されたのは2曲、「職業口説(しょくぎょうくどぅち)」と「卵毛売小売女(くうがんもーうぃぐゎーうやー)」。どちらも明るいメロディの楽しい曲でした。どうりで出囃子が沖縄の曲だね~などと思っていたのです。

51018cv9svl__sx425_

さて師匠の二席めは「宿屋の富」。

とある流行っていない宿屋を訪ねてきた男は、入ってくるなり「千両箱の使い道に困って漬物石に使っている」などと物凄い事を物凄い勢いで吹きまくる。ここの主人も人のいいもので、男の話をすっかり信用して、宿屋の副業として取り扱っている富くじの売れ残った最後の一枚を買ってくれるよう頼み込んだ。

値は一枚一分で、二番富でも五百両。一番富なら何と千両。「金が邪魔でしょうがない」と言うのを無理に拝み倒し、何とか札を買ってもらう。その上、『当たったら半分もらう』という約束まで取り付けてしまった。男は一人になると、「なけなしの一分を取られた」とブツブツ。挙句に「贅沢をするだけして逃げちゃおう」と開き直る。翌日、男は散歩〔二万両ほどの金の取引〕に出ると言って宿屋を飛び出した。やってきたのは湯島天神。たった今、富の抽選が終わったばかりだ。(Wikipediaより)

一席目のマクラでは、前日の宮古島での落語会は大盛況で手厚い歓迎を受けて感激したこと、ゆし豆腐を初めて食べて感激し、前年で沖縄での落語会を終わりにしなくてよかったと思ったこと、を話されていました。

Img_8422

Img_8439

そして、二席目が終わったあとに、「メンソーレという男が落語のまねごとをしているので、もしよかったら応援してやってください」と、廃業してしまった元・弟子の北山亭メンソーレさんにエールを贈られたのでした。そこには、いくら元弟子と言っても、廃業してしまった人間がやっていることを「落語」とは認めないという厳しさの中に、師匠としての暖かい想いが伝わってきて、何か嬉しくなったのでした。

| | コメント (0)

« 2017年5月 | トップページ | 2017年7月 »