サマーバケイションイン北海道④
4日め。とぅじさんの異常な早起きにも慣れてきた今日この頃。雨は前の晩から降り始め、朝になってもポツポツと少しだけ降っています。
宿の朝ご飯は、奥さん手作りの焼きたてパンと、周辺の木の実などで作ったジャムの数々。私は、食事には甘いものや甘酸っぱいものなどはあまり好きではないので、パンにジャムを使うこともめったにないのですが、この日はいろんなジャムを試してみました。ハスカップ、ハマナス、コクワ・・・。どれも非常においしかったのですが、特にとぅじさんはコクワが大のお気に入り。コクワは、キウイの仲間なんだそうで、味も似ていて美味。
出発前に、宿の内部や外観を撮影してみました。
ここの奥さんは野鳥や草木にとても詳しいので、それに関する本もたくさんあります。快適なホテルライフをお望みの方にはお勧めしませんが、フィールドワークに興味のある方や、宿の方や同宿の方との交流をしたい方、かつ食事のおいしい宿をお望みの方などにはお勧めの宿です。
お庭はよく手入れをされていて、ターシャのお庭のようです。
この花を風露草(ふうろそう)と言って、宿の名前になった花だそうです。
なんだか、絵はがきにもなりそうな風景です。
さて根室に来た最大の理由。それは、日本最西端がある沖縄県から最東端を目指そう、というもの。私もとぅじさんも、最西端制覇者です。
阿寒の人から「根室は霧ばっかりだから、あんまり期待しない方がいいよ」と言われたのですが、宿の人に聞くと「今日は少し雨が降っているから霧も出ないかも」。そっか~。雨が降ったら逆に霧が出なくていいんだ~。
お世話になった宿に別れを告げ、いざ最東端の納沙布岬を目指します。
その途中、宿の近くにある風蓮湖に丹頂がいるとの情報を宿の奥さんから教えていただいたので寄ってみたのですが・・・。
悲しいことに、丹頂とサギの区別がつきません。
道路の標識に気温や風速が表示されているので見てみると、なんと13℃。この旅一番の低温で、沖縄の冬よりも寒いくらいです。ここでまたまた気象条件を調べてみたところ、この日の納沙布岬の最高気温は12.9℃、最低気温は11℃、平均気温は11.9℃でした。
この旅ずっと安全運転を心がけていた私たち。事故を起こさないようにするのはもちろんのこと、スピード違反で捕まって楽しい旅を台無しにすることもないよう、スピードも抑え気味で走っていました。すると、後ろから迫って来る車がいたので、すぐそばにあったバス停の引き込み線に車を寄せて先を譲りました。すると。
ここはこんな名前のバス停でした。「フラリ」。バスの時刻表を見ると1日9便。とてもフラリとは寄れそうにない場所でした。
外は小雨がぱらついているのに、霧が。
雨だから霧は出ないって言ったのに~。でも、こんなかすんだ風景も絵になります。
納沙布岬が近づくにつれ「返せ北方領土」など、北方領土に関する看板が目に付くようになります。沖縄などではこんなことを言うと「右翼の人?」などと言われそうですが、こちらではごく当たり前の問題です。
納沙布岬に到着、早速記念撮影などしますが、よく見ると「本土最東端」と書かれています。そうか、今まで「日本最東端」だと思っていましたが、日本最東端は北方領土にあるので、ここはあくまでも「本土」の最東端になるのです。認識不足でした。
霞んでいても肉眼で見える灯台がありましたが、そこはすでにロシアの管理下に置かれているとのこと。こんなに近くまで?というのが印象です。
写真は、最西端与那国島のシャツを着て最東端に立つとぅじさんの姿。これがやりたかったの~。
以前、釧路川に現れて話題になったラッコのくーちゃんが、今は納沙布岬にいると宿の人から聞いたので、お土産屋の人に聞いてみると「今日はまだ見てないけど、いるんでないかな」とのこと。普段見かけるという場所をゆっくり探しながら歩くことにしました。いないね~などと言いながら船着き場のあたりを見ていると、なにやら沖縄でよく見かけるマングースのような生き物がちょこちょこと歩いて岩の隙間に消えていきました。あれはなに? まさかくーちゃん? 調べて見ると、ラッコが陸上に上がることはめったにないとのこと。違うのかな。でも、私たちは「あれはくーちゃんだった」と思いこむことにしました。思い過ごしも恋のうちです(意味不明)。
こんぶを積んで坂道を一輪車で運んでいたおばあちゃんが、ひと休みしていました。こんな光景も味があります。
決して楽しい場所ではないので、こんな天気も合うのかも知れません。私たちがここを後にしようかというとき、少し雨脚が強くなってきました。調べてみたところ、この日の降雨は21.5mm、でも翌日は42mmもあったのですから、この日でよかった、と思っています。
昼食は、根室駅そばのニューモンブランで根室名物のエスカロップ。バターライスの上にトンカツが乗り、デミグラスソースがかかっています。想像するほどくどくもなく、おいしかったです。
根室駅前です。高校時代、この駅前でゆでたカニを買って食べた記憶がありますが、どの店だったとか、その辺は全く覚えていません。それどころか、根室に何をしに来たのかも覚えていないのです・・・。
夕方、釧路に到着。ホテルニューオーシャンは、釧路駅の目の前、しかも勝手丼でおなじみの和商市場の隣という絶好の立地。
夕飯は、フィーシャーマンズワーフの居酒屋で。ここは、両サイドにいろいろなお店があり、好きな店で好きなものを頼むことができます。
この日のメニューは、もちろんビールと、コーンバター、ソーセージ盛り合わせ、ししゃも、釧路ラーメン、ホタテ串。
満足したあとは、激安の北海道産サクランボを買って部屋に戻り、鉄腕DASH島原編を見ながら過ごしたのでした。
こうして、北海道最後の夜も、やがて終わりを告げたのでした。
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