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2008年1月25日 (金)

続・イタリア危険地帯

19時前、Romaに到着。前日パスタのみやげを買った店の隣にあったカメオ屋に行く。先に入店したS君にいろいろと説明をしているRoma在住の日本人オペラ歌手、Yさん。この店のご主人達と友達で、ときどきこうして遊びに来るのだと言う。いろいろ見ているうち、買うつもりがなかったDONも母へのみやげに1つ買うことに。

 「とりあえず何事もなかったんでしょう」。Yさんのこの言葉にドキっとする2人。

 「実は・・・」。切り出すDON。それまでのなごやかな雰囲気が一変する。

 「なんでそのままにしてるの? こんなの絶対泣き寝入りしちゃダメ!」。自分のことのように怒り出すYさん。店のご主人や、あとから入ってきた知り合いらしい人にも事情を話している。まるで自分が悪いことをしたかのようにあやまるご主人。

 いろいろと話していく中でDON、時間の感覚を失っていたことが判明。すべての時間を含めて2時間弱くらいだったのに、店だけで3時間くらいいたと思っていたDON。いろいろと皆の話を総合すると、声をかけてきた男はマフィアで、ビールに薬でも入れられたのでは、という。そういえば、記憶があるのに思考能力がないあの酔い方、そう思えなくもない。即効性で持続時間が短い、そんな薬だったのかな? 伝票にサインした段階で、やられたかも知れないということを少しは認識していたハズだ。だからこそ、車の中で「安月給だから」などと言ったのだと思うし、部屋に帰ってすぐ計算したのだと思う。しかし、ちゃんとボッタクリを認識していたのであれば、そのあと怖くて会話もできなくなるとか、緊張で顔が引きつったり体が震えたりするはずなのに、車の中で冗談言ったり、車を降りてから握手したりするってのは、どうしてなのか? それも、薬のせいなのか? それとも、平気なフリを演じていたのか?

そもそも、スイスから来た人間が、どう見てもイタリア人に見えない人間に道を聞くこと自体おかしな話だ。おまけに、スペイン階段への道がわからんくせに、どうしてあんな筋道を入った小さな店に入るのか。

 しかし、今考えてみれば、現金だけで済んで、よかったのかも。現金以外に、S君の20数万もしたビデオカメラまでやられていたら、S君だって困ってたはずだ。

 「今から私が連れて行ってあげるから」。被害届を出すため、そう言うYさんについて行く。Carabinieriに着く。警察より上の組織だそうで、アメリカで言えばFBIか。背の高いかっこいいおにいさんが中へ通してくれる。Yさんが通訳をしてくれ、事情聴取が始まる。

 「そのおやじがビデオに写っている」。そう言うと、見せろ見せろと、集まって来る職員。「絶対捕まえてやる」と言っているらしい。                              

と、そのとき、「まあ、どうぞ」と、キャラメルを差し出す幹部らしい人。緊張感がない。でも少し心が和む。その幹部らしき人、「観光客の被害だから補償されるのでは」と、人を喜ばせる。でも、横から「そんなに簡単にいきますかね」と疑問を投げかける別の職員。

「テープを置いていけ」と言われるが、悲しいかな、最新式のデジタルカメラであることが災いする。「多分こっちにはまだ再生する装置がないのでは」と言うS君。

事件の話が一段落すると、職員もこの話飽きてきたのか、いつの間にかYさんの話題になっている。Yさん、職業を聞かれ、皆の前でちょっとだけ歌う。被害届を出し終え、外に出る。

この事件を「この程度で済んでよかった」と思うかどうか、判断は分かれると思われるが、個人的にはこの程度で済んでよかったと思う。もちろん、何事もないのがいいのであるが・・・。

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